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【卒業生インタビュー】ゴルフを通して夢と希望を

2021.03.22

一般社団法人日本女子プロゴルフ協会会員ティーチングプロ
家政学部被服学科 卒業
桐林 宏光さん
学園ニュース VOL.273

【卒業生インタビュー】ゴルフを通して夢と希望を

一般社団法人日本女子プロゴルフ協会会員ティーチングプロ
家政学部被服学科 卒業
桐林 宏光さん
学園ニュース VOL.273

今回は被服学科卒業生のゴルフティーチングプロ、桐林宏光(きりばやし ひろみ)さんを取材させていただきました。コロナウイルスの影響で残念ながらオンライン取材になってしまいましたが、ゴルフへの熱い思いを伺うことができました。三綱領がゴルフ指導においても役立っていると語る姿に、本学での学びが脈々と受け継がれていることを改めて実感しました。

ゴルフに求められる「心技体」

大学を卒業後プロゴルフの道を志しました。選手からコーチとなり、自分の指導方法を確立するために大学院でスポーツ心理学を学びました。それは、ゴルフが心技体の心を重要視するスポーツだからです。ゴルフは自分を追い込みながら考える、「待ち」のスポーツです。ゴルフは1 ラウンドが5 時間。皆さんは、実際のショットがどれくらいかご存知ですか。すべてのショットはたった5 分。あとの4 時間55 分はコースの移動や、他のプレーヤーが打つのを待っている時間です。つまり自分が打つ以外の4 時間55 分をどう過ごすか、気持ちのコントロールが求められます。また、メンタルをコントロールできたら、身体の負担もカバーでき故障も少なくなるのではと考えました。私が考えた、メンタルスキルとテクニカルスキルを融合したレッスンプログラムである<プロジェクトG >は数値化しにくいメンタルにフォーカスし、ラウンドの様子、表情など動画から分析します。そして、ラウンドを回るうえで待つ時間である4 時間55 分をどう過ごすか、メンタルの側面から修正していきます。このような指導の中で常に心がけていることは、相手の話を引き出せるように傾聴姿勢でいることです。相手の気持ちや目標を見極めて指導を行っています。

三綱領が教えの基礎に

小学校から大学まで日本女子大学で過ごし、身についた三綱領。ゴルフの指導においても、自分の大切な礎になっています。「信念徹底」は、指導者として自分の軸をしっかりと持ってぶれないこと。「自発創生」は、工夫して新たな指導の道を自ら生み出すこと。「共同奉仕」は、ゴルフを通して喜びを共有すること。ゴルフは個人競技ですが、それを指導することで皆の役に立ち、成長を喜び合えること。三つの教えを胸に、ゴルフを通して子どもから大人まで夢と希望を与えたいという信念を持ち、これからも指導をしていきたいと思っています。

世の中の変化に対応できる人に

こどもクラブでスナッグゴルフを教え、日本女子大学ゴルフ部ではコーチもしています。コロナ禍で特に大学生は、学校に通うことができず、大変な毎日を過ごしていると思います。本学の学生は真面目できちんとマナーを身につけています。その上でぜひ、自分ならではの個性と社会の変化への対応力を磨いていってほしいと考えています。

プロフィール
桐林 宏光 きりばやし ひろみ

附属豊明小学校から本学に学び、1987 年3 月家政学部被服学科卒業。卒業後はプロゴルファーを目指すが、怪我によりツアープロの道を断念、ティーチングプロとしてゴルフレッスン活動を開始する。指導の傍ら筑波大学大学院体育365体育投注科体育方法学にてスポーツ心理学、スポーツメンタルトレーニング、スポーツカウンセリングを学び、2005 年修士課程修了(体育学修士)。現在は、一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)ティーチングプロフェッショナル会員A 級。スポーツメンタルトレーニング指導士。メンタルスキルとテクニカルスキルを融合した指導技術が認められ、2019 年度LPGA ティーチャー?オブ?ザ?イヤー清元登子賞を受賞。

インタビューを終えて

同じ附属校出身である私にとって、成瀬先生の三綱領の教えが桐林さんの中で礎となっていることに感銘を受けました。桐林さんがジュニアへの指導を通じて、ゴルフで夢と希望を与えたいとおっしゃっていたことがとても印象的です。
私も3 月で卒業となりますが、三綱領を忘れずに、日本女子大学での学びを糧にして成長していきたいと思います。

●取材?文 学生記者 
文学部 日本文学科4年 吉永 沙惠佳